サントリーの工場閉鎖
11月25日付の北海道新聞経済面に、こんな記事が掲載されていました。
サントリーは24日、千歳工場(北海道千歳市)を2006年3月末で同社としての操業を休止すると発表した。工場設備が老朽化し、生産効率が低下していたためで、建物や製造設備は日本アスパラガス(北海道岩内町)に譲渡する方針で、サントリーからの委託生産で同社が清涼飲料を引き続き製造する。サントリーの従業員20人は道外工場や道内の営業部門などで雇用を継続する。
同工場は1967年に洋酒の瓶詰め工場として操業開始し、70年代からは清涼飲料の製造を開始した。2001年に洋酒の扱いを休止し、現在はウーロン茶・清涼飲料・焼酎の生産やビールのたる詰めなどを行っていおり、2004年度には清涼飲料の道内消費量の3割程度を生産している。
なお、譲渡先の日本アスパラガスは岩内町に工場を持ち、サントリーを含む大手の清涼飲料を受託生産しており、同社としては大消費地の札幌近郊に生産拠点を持てるのは物流コストの削減などでメリットが大きく、設備を更新して千歳での生産拡大も考えている。
サントリーの創業事業はもちろんウイスキーですが、最近ではウイスキー自体が焼酎系に押されて陰が薄くなっていますね・・・ 清涼飲料はアルコール飲料と異なり生産委託が簡単にできるわけで(ダイドードリンコのように自社生産を一切行わない会社もあります)、あえて自社工場にこだわることはないと判断したのでしょう。サントリーと日本アスパラガスの間では人件費水準に大きな差があることは確実ですから、同じ生産設備で同じ清涼飲料を造っても損益分岐点が大きく下がるので採算が取れるのでしょう。この「日本アスパラガス」社ですが、アスパラガスを日本で初めて栽培することに成功させたの農学博士の下田喜久三氏が1924年に出身地の岩内町に設立した会社で、同町には日本のアスパラガス発祥の地碑もあります。当初は社名のとおりアスパラガスの缶詰製造がメインでしたが、近年はサントリーをはじめとする大手ビール系会社の生産受託がメインです。
なお、このニュースは毎日新聞の北海道版には掲載されましたが、サントリーの公式サイトや日本経済新聞(北海道経済面も含め)・日経産業新聞・日刊工業新聞・フジサンケイビジネスアイには掲載されていません。
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